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【悍図競技】台湾・日本現代美術交流展

【悍図競技】台湾・日本現代美術交流展

黄徳馨

【悍図競技】台湾・日本現代美術交流展

黄徳馨

Intro

Name

【悍図競技】台湾・日本現代美術交流展

Period

2024-06-18 ~ 2024-06-29

Venue

Artist Cafe Fukuoka Grand Studio

Address

福岡市中央区城内2-5

【HANTOO悍図競技】台湾・日本現代美術交流展 1998年に結成した、台湾の現代アート界で最も歴史あるアーティストコレクティブの悍図社(ハントゥしゃ)が、福岡Artist Cafe Fukuokaにて台湾・日本現代芸術交流展「HANTOO悍図競技」を開催します。6月22日に、オープニングセレモニー、内覧会、トークイベントも併せて実施。ぜひ奮ってご参加ください! Curatorial Statement. 文:黄徳馨 翻訳:池田リリィ茜藍 被植民の歴史、政治的背景、地政学的リスクといった特殊性を有する台湾。戦後も38年もの間、全土に戒厳令が敷かれたことで、台湾における現代アートの発展は、西洋世界のアートシーンと肩を並べて花ひらくことが叶わなかった。1987年に戒厳令が解除されるまで、アートの発展は常にポリティカル・コレクトネスとセットで呈されてきた。しかし高圧的な権威解体とともに、長きにわたって抑圧された巨大なエネルギーが解き放たれたかのごとく、台湾の社会全体が西洋のポストモダニズムと「海帰派」と呼ばれる海外留学から帰国した知識人がもたらす養分を急速に吸収するようになり、メディウムからコンセプトまで、美術界もこれまでにない早さで成長を遂げていった。一方で、「台湾を台湾たらしめるアイデンティティの確立」という命題を作家たちが内省的に掲げはじめたことで、政治的関心や社会に対する問題提起をアートでも発露するようになる。並行してアーティスト集団が多数勃興することによって、集合的創造/コレクティブの時代を迎えた。けれども西洋から移植した知的基盤をもとにいくら醸成をはかっても、外来の特性をそのまま台湾本土に根付かせるのは困難だった。 1990年以降、文化間の差異を把握した「台湾アイデンティティの受容」が、文芸界における主な創作基準となった。それに伴い90年代初頭に結成された幾つかのアートグループは、概念的理解が曖昧ながらも、ゆっくりと転換を遂げていった。 こうした背景のもと、「悍(ハン)図(トゥ)社(しゃ)」はきわめて重要なアーティスト・コレクティブだといえる。90年代後半の社会状況に応じて名付けられた悍図社のネーミングには、「強(きょう)悍(かん)な台湾本土のパワーを発揮して、絵画の威信奪回を図る」という意味が込められている。楊茂林、呉天章、陸先銘、郭維国、李民中、楊仁明、連建興などの初期メンバーは、白色テロといった激動の変革期を体験した、いわゆる本土派のアーティストである。80年代から90年代初頭にかけて結成しては解散した「101現代アートグループ(1982)」「Ban Niao Art Group (1982)」「Taipei Progressive Art Group (1982)」「台北画派(1985)」の精神を受け継いだ悍図社は、1998年設立を機に、新興アーティスト集団として正式に活動を展開していった。後に賴新龍、唐唐発、涂維政、鄧文貞、常陵、陳擎耀などの次世代の作家がメンバーに加わり、名実ともに異なるジェネレーションや経験知を有する、唯一無二のアーティスト・コレクティブとなった。記憶の継承やアートの多様な同時代性に富んだ悍図社は、台湾の経(れき)験(し)を解体・再構築・転化を試みるなかで、個々の自由な意識と互いへのリスペクトを担保しつつも、共同体としての結束力を高めていき、コレクティブならではの強みを武器に時代の変化に対し、戦略的に応答してきた。悍図社のアーティストたちもまた、個と集団のエネルギーが相互に補完し合うなかで、それぞれに豊富な実績を上げている。結成から今年で26年目を迎え、すでに台湾国内外で幅広い経験を積んだ悍図社だが、コレクティブとしての活動はこれからも続く。 Artist Cafe Fukuokaと共催する「HANTOO 悍図競技」展は、福岡で台湾と日本をつなぐ現代アートの交流展である。体育館という会場の属性からインスパイアを受け、展示構成はともに友好の汗を流すスポーツの祭典に見立てており、老舗アート・コレクティブ悍図社の歩みを紐解く内容となっている。本展が特殊な歴史的背景のなかで、台湾のベテランアーティストたちがいかにして切磋琢磨し合い、成熟した台湾発の現代アートを世に呈してきたかを分かち合う場であることを願っている。 ==================================================================== ▲日本展覧エリア 展覧時間|2024.06.18(火)~ 06.29(土) 展覧場所|Artist Café Fukuoka–Grand Studio(福岡県福岡市中央区城内2-5) 開会イベント|2024.6.22(土) 午後2時から 出展アーティスト|楊茂林 YANG Mao-lin、吳天章 WU Tien-chang、陸先銘 LU Hsien-ming、郭維國 KUO Wei-kuo、李民中 LEE Ming-chung、 楊仁明 YANG Jen-ming、連建興 LIEN Chien-hsing、賴新龍 LAI Hsin-lung、唐唐發 TANG Tang-fa、涂維政 TU Wei-cheng 常 陵 CHANG Ling、陳擎耀 CHEN Ching-yao オープニングトークⅠ:台湾現代アートの過渡期、結束の時代へ 日期:2024.06.22 下午三點(日本時間) 日時:2024年6月22日(土) 15:00-15:30 会場:Artist Cafe Fukuoka コミュニティスペース 主持人:黃德馨(獨立策展人) モデレーター:黄德馨(インディペンデント・キュレーター) 登壇者:陸先銘、郭維国、李民中、楊仁明、連建興 日中逐次通訳:池田リリィ茜藍 オープニングトークⅡ:現代台湾社会の転換とグループダイナミクス 日時:2024年6月22日(土) 15:30-16:00 会場:Artist Cafe Fukuoka コミュニティスペース モデレーター:黄德馨(インディペンデント・キュレーター) 登壇者:賴新龍、常陵、陳擎耀 日中逐次通訳:池田リリィ茜藍 ▲台湾展覧エリア 展覧時間|2024.11.09 ~ 12.07 展覧場所|福利社藝術空間FreeS Art Space(台北市中山區新生北路三段82號B1) 出展アーティスト|福岡の若手芸術家を公募中!

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黄徳馨

Exhibitor

黄徳馨

台湾の独立キュレーター
悍図社

Artist

悍図社

結成から26年を迎えた、台湾の現代アート界で最も歴史あるアーティスト・コレクティヴの悍図社(HANTOO Art Group)が。